診察内容

その他の病気

インフルエンザ

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3種類があります。主にヒトに流行を起こすのは、A型とB型のウイルスです。
A型・B型インフルエンザの流行には季節性があり、国内では例年12月~3月に流行し、短期間で多くの人に感染が拡がります。
かぜよりも急激に発症し、小児や高齢者では重症化することもあります。

症状
インフルエンザでは、咳やのどの痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、全身のだるさ(高熱、だるさ、関節痛)、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば、頭痛や関節痛・筋肉痛など呼吸器以外の症状を伴います。
合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎などがみられます。
検査診断
綿棒で、鼻の奥の鼻汁を取って調べます。のどから取る方法もありますが、当院では診断確率の高い鼻からの検査を行っています。鼻の構造をきちんと見て、出来るだけ痛くない綿棒の通り道や角度で検査しますので、痛みを軽減できます。また診断の確率が高い部分を正確にぬぐいます。結果は10分程度で出ます。
インフルエンザとかぜの違い
インフルエンザとかぜ(普通感冒)はどう違うのでしょう。一般的に、かぜはさまざまなウイルスなどによって起こる病気です。その症状はのどの痛み、鼻汁、くしゃみ、咳などが中心で、強い全身症状はあまりみられません。発熱もインフルエンザほど高熱とならず、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することで起こる病気です。症状として、普通のかぜのようなのどの痛み、鼻汁、咳などの症状もみられますが、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛・筋肉痛、全身のだるさ(倦怠感)などが比較的急速に同時に現れる特徴があります。
当院での治療方法
抗インフルエンザ薬の内服や吸入です。年齢やご本人の状態により、最適な治療薬を選択して処方します。

かぜ

主にウィルスによって引きおこされる呼吸器系の急性炎症の総称です。鼻にくる鼻風邪、のどにくるのど風邪などかぜといっても色々なタイプがあります。かぜをこじらせると中耳炎、副鼻腔炎、肺炎などを併発することもあります。
風邪をひいたら無理せず、ゆっくりと休息をとるようにしましょう。より重い肺炎などに移行する場合があります。
たかが風邪と甘く見ず、体が辛い場合は医療機関を受診してください。
症状
発熱、鼻水、鼻づまり、せき、くしゃみ、のどの痛み、全身倦怠感など
原因
80~90%がかぜウイルスによるものです。(ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなど)
当院での治療方法
当院では投薬とネプライザーによるお薬の吸入を行います。風邪の場合は抵抗力を回復させることが必要ですので、何よりも安静が大事です。栄養を摂って薬を飲み、ゆっくり休むようにしてください。「たかが風邪」と甘く見ていると、その他の重い病気になる場合があります。
カゼの症状は、のどの痛み、鼻水、せき、たん、発熱などほとんどが耳鼻咽喉科領域の問題です。中耳炎、副鼻腔炎、などの耳鼻科の病気を合併することも多く、一度でも中耳炎や副鼻腔炎をおこされた場合には、耳鼻咽喉科も受診されることをお勧めします。

急性気管支炎

一般にかぜは上気道感染(鼻やのどの感染)の総称なのに対して、炎症が起きる場所がより末梢の気管支などの下気道の場合、気管支炎と呼んでいます。
ほとんどの場合、上気道の炎症(かぜ)が、連続する気管や気管支へと波及することで発症します。さらに重症化すると肺炎を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

症状
咳、痰、全身の倦怠感、胸の不快感など
当院での治療方法
痰や咳を抑える内服薬や、気管支を拡げる吸入薬などを使います。院内ではネブライザーを設置しており、抗菌薬や炎症を抑える吸入を行うことができます。

気管支喘息

空気の通り道の気管支が狭くなり、呼吸が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と苦しくなる発作を繰り返します。空気の通り道は、鼻からのど、気管支へと一続きになっているため、喘息と鼻炎は密接な関係にあります。喘息の患者さまのおよそ70%にアレルギー性鼻炎が、およそ50-60%に副鼻腔炎があると言われています。
喘息は、アレルギー体質が根底にあります。そのため初めにアレルギー原因物質にさらされる鼻の治療はとても大事です。鼻炎の治療を行うことで、喘息も良くなるため、お困りの方は一度ご相談ください。
症状
発作的に咳や痰が出る。ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴う。夜中や朝方にかけて症状がでやすい。
当院での治療方法
気管支を拡げ炎症を抑える吸入薬を中心に処方します。必要があれば、アレルギーの治療も併用します。

咳喘息

かぜは治ったのにしつこい咳が治まらない、こんな症状が数週間続いたら、咳喘息の可能性があります。喘息のようなゼーゼーといった呼吸困難はありませんが、空咳が続くのが特徴です。明け方、寒暖差、喫煙などで症状が出やすくなります。咳喘息を放置すると、本格的な喘息になってしまうことがあるので、早めに治療が必要です。
症状
発作的に咳や痰が出る。しつこい空咳(コンコン)が、風邪の後も続く。ゼーゼー、ヒューヒューという音は伴わない。
当院での治療方法
咳止めの内服や喘息に準じた気管支を拡げ炎症を抑える吸入薬の治療を行います。

味覚障害

症状
何を食べていないのに苦さや甘さ、渋さを感じたり、何を食べてもまずく感じたりします。この疾患により自分で作った料理の味が濃すぎるといわれることもあります。
検査診断
血液の中の亜鉛という微量元素の減少により起こる場合が多いので血液中の亜鉛濃度などを測定します。他に薬剤などが原因となる場合もあります。
当院での治療方法
亜鉛欠乏性味覚障害の場合は、亜鉛剤を内服します。原因が不明な症例においても亜鉛が有効なことがあるため、同様に亜鉛剤を内服する場合もあります。

顔面神経麻痺

明らかな原因もなく、ある日突然、片側の顔面の神経が麻痺する病気です。一般には50~60歳代に多く、男女差はありません。麻痺は通常、片側性であり、両側性はほとんどありません。
原因不明の特発性顔面神経麻痺(Bell麻痺)とHunt症候群があります。Hunt症候群は帯状疱疹ヘルペスウィルスが原因と考えられていますが、特発性顔面神経麻痺は基本的に原因不明です。

当院での治療方法
発症して早期に治療を開始すると、治りやすいといわれています。発症より時間が経過すると治りにくくなります。
発症7~10日後に、誘発筋電図検査を行った方が良いことがあるため、場合によって連携病院を紹介させていただきます。
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