はなの病気
こんな症状でお困りの場合はご相談ください
- 鼻水が止まらない
- 黄色い鼻水がでる
- くしゃみがひどい
- 鼻がつまる
- 鼻血がでる
- 臭いが分からない
- 鼻が痛い
- 嫌な臭いがする
- ほっぺたや目、鼻の上が痛い、頭痛がする
- 鼻の入り口があれている
- 鼻の中に何かできものができている
- 痛みや発赤がある
【症状の原因となる疾患】はこちら
アレルギー性鼻炎
私たちの体は鼻から吸い込んだものが有害だと判断するとくしゃみで排出し、鼻水で洗い流し、鼻づまりを起こして、奥に入らないようにする防御反応が働きます。これらの防御反応が過剰におこってさほど有害でないものに対しても強く反応し、自分自身を苦しめるのがアレルギー性鼻炎(花粉症を含む)と考えられます。
原因として様々なアレルギー物質(ハウスダスト・ダニ・花粉など)によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がおきます。喘息との関連もあります。
原因として様々なアレルギー物質(ハウスダスト・ダニ・花粉など)によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がおきます。喘息との関連もあります。
当院での治療方法
生活環境の改善によるアレルゲン(原因物質)の除去・回避と薬物療法が主体となります。
花粉症
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で植物の花粉を吸い込むことによって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が引き起こされます。原因となる花粉はスギ、ヒノキ、イネ、ヨモギ、ブタクサ、ハンノキなど様々です。日本人の4人に1人はスギやヒノキの花粉症といわれています。患者さまひとりひとりに合う薬を必ず見つけられるように努めていきます。ほこり・ダニなどの通年性アレルギーでは、発作性のくしゃみ・鼻水・鼻づまりが一般的な症状です。
花粉症では、さらに目、耳、のどのかゆみや、皮膚があれる、頭が重いといった症状があらわれることがあります。かぜでは発熱、筋肉痛、関節痛などの症状を伴うことが鑑別になります。
花粉症では、さらに目、耳、のどのかゆみや、皮膚があれる、頭が重いといった症状があらわれることがあります。かぜでは発熱、筋肉痛、関節痛などの症状を伴うことが鑑別になります。
検査診断
細かい問診や鼻の所見から現在の鼻の状態を把握します。また血液検査を行い、鼻炎の原因となるアレルゲンの特定と、どれくらいアレルギーがひどいかを推測します。
当院での治療方法
薬物療法
- 抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)
- 最も一般的に使用されている薬剤です。ほとんどのお薬では長期投与の安全性も確認されています。眠気、集中力の低下、のどの渇きなどの副作用があらわれることがあり、適切な内服の選択が必要となります。
- ステロイド点鼻薬
- 効果が強く、効き目が早いといった特徴があります。副腎皮質ホルモンを含んでいますが、多くは粘膜で吸収されるために全身的な副作用はほとんどないとされています。内服と併用して使用します。
- 舌下免疫療法
- アレルゲン(原因物質)を含むエキスを舌の下に投与して、体内に吸収させる方法です。継続的に投与することによって症状が出にくい体質に変わっていきます。現在はスギとダニの舌下免疫療法が認可されており、当院でも導入しています。唯一の根治治療となります。お困りの方はご相談ください。
副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻腔の周囲には副鼻腔という空洞があり、ほっぺたの裏側にある上顎洞、両目の間にある篩骨洞、おでこの裏にある前頭洞、鼻の奥の一番深いところにある蝶形骨洞などがあります。これらの副鼻腔は全て細い穴で鼻腔に通じています。正常ではこれらの副鼻腔の中は、薄い粘膜で覆われていて、それ以外は空気で満たされています。
細菌やウイルスによって、副鼻腔に炎症が起きて膿がたまる病気です。風邪をひいてから急に起きるものを急性副鼻腔炎と言い、急性が治らず慢性化したものを慢性副鼻腔炎と言います。
細菌やウイルスによって、副鼻腔に炎症が起きて膿がたまる病気です。風邪をひいてから急に起きるものを急性副鼻腔炎と言い、急性が治らず慢性化したものを慢性副鼻腔炎と言います。
検査診断
副鼻腔炎の診断は視診と画像診断が基本となります。鼻腔内の観察には電子ファイバースコープなどを用いて鼻腔形態、ポリープの有無、鼻水の流れる部位などを詳細に観察します。しかし、副鼻腔炎には鼻腔内にあまり異常所見の見られない事もあり、多くの場合は画像診断が必要になります。
画像診断には単純レントゲンやCTスキャンなどを用いますが、病変の部位、程度、骨構造を的確に診断するにはCTスキャンが最適と思われます。当院では3次元撮影も可能なCTを備えており受診当日にCTの撮影、診断ができます。また、通常のCTに比べて被曝量も24分の1で済みますのでお子様でも安全に検査することが可能です。
画像診断には単純レントゲンやCTスキャンなどを用いますが、病変の部位、程度、骨構造を的確に診断するにはCTスキャンが最適と思われます。当院では3次元撮影も可能なCTを備えており受診当日にCTの撮影、診断ができます。また、通常のCTに比べて被曝量も24分の1で済みますのでお子様でも安全に検査することが可能です。
当院での治療方法
治療はまず鼻の処置や洗浄を行います。また原因にあった内服治療と抗生物質やステロイドが入ったネブライザー(吸入器)による治療を行います。通常は急性であれば2~3週間、慢性であれば3ヶ月以上の抗生物質、粘液溶解剤などの内服が必要です。長期間の内服が必要となる場合は、主にマクロライド系と呼ばれる抗生物質の長期間少量投与治療を行います。
治療の終了は症状の改善、消失により判断しますが、レントゲンやCTで最初にみられた影(炎症)がなくなり、鼻茸(ポリープ)が消失すれば、完全に治った状態です。鼻の処置や内服治療でなかなか治らない場合は手術となります。多発する鼻茸・重症な副鼻腔炎の場合は入院治療が必要のため最適な施設に紹介させていただきます。
治療の終了は症状の改善、消失により判断しますが、レントゲンやCTで最初にみられた影(炎症)がなくなり、鼻茸(ポリープ)が消失すれば、完全に治った状態です。鼻の処置や内服治療でなかなか治らない場合は手術となります。多発する鼻茸・重症な副鼻腔炎の場合は入院治療が必要のため最適な施設に紹介させていただきます。
嗅覚障害
風邪、鼻炎、花粉症、鼻茸、副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症、鼻周辺の腫瘍、有毒ガスの吸入などが原因でにおいがしない、においがうすくなった、などのにおいの低下をきたすことがあります。嗅覚に異常がある嗅覚障害の可能性があります。
検査診断
嗅覚検査とは、嗅覚が正常であるかどうかを診断するために行う検査です。アリナミン注射液を静脈に注射し、注射開始からニンニク臭を感じ始めるまでの時間と感じなくなるまでの時間を計測します。またCTなどで副鼻腔炎などが原因となっていないか調べることがあります。
当院での治療方法
慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因の場合は抗生物質や抗アレルギー剤による内服薬の薬物療法やステロイドの点鼻薬を使用した治療を行います。そして、嗅覚障害に対してはステロイド剤の点鼻やビタミン剤や血流改善薬、漢方薬を使用した治療を行います。症状が発症してから数か月以上経過すると治療が困難になる場合がありますので、少しでも気になるようであれば、耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。