診察内容

メニエール病

メニエール病とは激しい回転性のめまいと難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患です。
内耳にリンパ液が溜まることで起こるとされています。大きな特徴として、症状が繰り返し起こるという点が挙げられ、「症状が繰り返す」というエピソードがあって初めて、メニエール病と診断されます。多くの場合、強い吐き気・嘔吐をともない、放っておくと耳鳴りや難聴が進行します。
メニエール病の病態は、いつも同じではありません。病気の経過は以下の第3期まで分けることができます。

初期

耳の閉塞感や低音性難聴、耳鳴りです。初めはこれらの症状が出たりおさまったりしていますが、何度も繰り返し起こしているうちに、めまいの発作を起こすようになります。

活動期

めまい発作を繰り返すなど、非常に重い症状が現れます。多くの場合、活動期は2~3ヶ月になります。長いと1年ほど続く場合がありますが、その後は季節の変わり目など、数ヶ月に1度の間欠的にめまい発作が起こる、間歇期に入ります。
季節の変わり目や、数ヶ月に1回、めまいが起こる程度になることもあります。間歇期に入った時に、「治った」と勘違いすることが多いため、治療の遅れに繋がる場合があります。

慢性期

難聴や耳鳴りがでます。もちろんこれにも個人差がありますが、例えめまいの発作が起こらなくなっていても、激しい発作がトラウマになっていて、外出がこわくなる人もいます。

原因

メニエール病は、内耳にリンパ液が溜まることで起こるとされています。そのほか、ストレスや睡眠不足、疲労などもメニエール病の発症に大きく関与しているといわれています。
当院での治療方法
メニエール病の治療の基本は、薬による治療が主に行われ、内耳にリンパ液が溜まり過ぎないようにするために、利尿剤を服用したり、めまいを抑えるために抗めまい薬や、聞こえの悪さの程度によっては、ステロイドを使用したりします。
メニエール病は、30~50代の女性に多くみられますが、ストレスが大きく関与しているのではないかと考えられています。ストレスのほかに、睡眠不足、疲労、ホルモンバランスの乱れなどが、メニエール病の要因となると考えられています。そのため、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善などをアドバイスさせていただくこともあります。また漢方薬を併用することもあります。
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